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プロフェッショナルということ
2018.11.02

プロフェッショナルということ

つい最近、ヘアショーのモデルオーディションにオブザーバーとして参加しました。40人を超えるモデルを順に見ていったわけです。中々の迫力です。

その時に思ったこと、それは「何を持ってプロフェッショナルとするか。」

モデルとは、当然類い稀な容姿と身体のバランスを持った人間であることには変わりありません。しかしそれだけではモデルとしての仕事を得ることはできません。身体を磨き上げ、人を魅了する表情を作るため日々トレーニングしています。見た目の美しさは誰もが目を惹く素晴らしいモデルの皆さんでした。

昨年、総勢100人を超えるモデルオーディションをしました。その時は24人の採用であり、80名近くのモデルは採用されませんでした。今回は40名を超えるオーディションで採用は24名です。その両方に採用されたモデルもいます。

私はプロモデルを起用する仕事をする度に、男女ともに美しいモデル達と対面します。

私がどのモデルを採用したいか、またどんなモデルが俗にいう売れっ子なのか、今回のオーディションの結果を得て深く考察してみました。

散々考えた結果「感性を磨いているモデル」これです。

物事を感じる力であり、表現する力を日々努力しているモデルは、モデリングの際の魅せ方が違います。

17年前の大きなヘアショーで、175センチを超える長身に女性モデルがいました。私は彼女に、ステージトップでポーズしターンする時、体勢的にかなりきついであろうと思う動きを依頼しました。彼女は片目を開けることができないメイクアップのデザイン、ヘアには木の枝と花がアレンジされ、かなり重くなっていました。衣装はモデルの体のラインを強調するフルオーダーの特別なドレスです。ショーに慣れたモデルでもかなり神経を使うステージであったと思います。舞台監督は、リハーサルでそのモデルに「それはきついでしょ?大丈夫?」と声をかけます。その時「私できます。」と一言答え、完璧に演じ切りました。

それを見ていた他のモデルから、「すごい!」と声が漏れ、自然に拍手が湧きました。本番では、ステージトップで全身にスポットを浴びた彼女がポーズをしてターンする、その後ゆっくりと歩きだす。その瞬間に会場から誰からともなく拍手がわき大きな拍手になりました。それは、彼女がステージ上で徐々にフェイドアウトしてく光の中でもなり続けました。その感動を呼び起こすモデルがステージを歩いている時間は2分弱ぐらいです。

短い時間で観客の目を釘付けにし、拍手を呼ぶ。

これはヘアメイク衣装の力だけで出来る事ではありません。彼女の持つ雰囲気であり、演者としての力です。この二つは、人の感性によって左右されるものであり、それを表現できる身体を磨いていた結果です。

美容師さんは日々たくさんのモデルと出会い、写真を撮ったりショーをしたりされるでしょう。どうか、自分の表現したいものは何かをしっかり考えながら、モデルの感性を見抜きいていただきたい。プロフェッショナルなモデルであれば、みなさんの感性に共感して演じてくれます。
作品撮影やショーのモデルは、皆さんの感性とモデルの感性、衣装、ヘアメイク、等のセッションです。それぞれのデザインを生かし、表現するため、日々感性を磨くこと、物事を感じる力を大切にしましょう。私も自分に言い聞かせ日々精進です。

 

文化の秋、芸術の秋、感性磨きに何かしてみませんか。

 

ビューティーライフアドバイザー
福谷 貴美子